皆さんこんにちは!バジンガ株式会社の松原です。
近年、SNSでの炎上が多発しているのはご存知ですか?標的は有名人、大手企業だけではありません!
今や誰もが炎上の当事者に…今回は炎上について詳しく解説していこうと思います!
その前に‼︎6月度SNS最新機能情報をお届け‼︎
YouTubeショートへの広告導入はこれまで限定的に進められてきましたが、今後は全世界的に拡大していく方針。2022年後半になれば、広告主は商品フィードをキャンペーンと結びつけて、より買い物がしやすい動画広告を出せるようになります。ユーザー側からは、アプリでYouTubeショートの動画を見ていて表示される広告をタップしても、ブラウザに切り替わることなく、アプリ内で広告の商品が表示されるようになるとのこと。
時点では「ショート動画のクリエイターに対して、YouTubeショートプレーヤーで再生された広告からの収益分配は行われていません」が、1億ドル(約127億円)を投じて設立されたYouTubeショートファンドを通じて、クリエイターに報酬を支払う仕組みがあり、視聴者数などに基づいて10ドル(約1270円)~1万ドル(約1270万円)の支払いが行われています。Googleによると、これまで3年間でクリエイターやアーティスト、メディア企業に支払われた金額は300億ドル(約3兆8200億円)以上だとのこと。
TikTokは、TikTokクリエイターのコミュニティづくりをテーマにしたリアルスペース「TikTok Community Base」を、渋谷のMIYASHITA PARKに6/1から期間限定でオープンします。
TikTokクリエイターであれば誰もが無料で使えるスペースで、リアルでのクリエイター同士の繋がり、クリエイターとファンとの繋がり、コミュニティづくりをサポートさせていただく目的で開設しました。同時に、多様なコンテンツが展開されているTikTokをより多くの方々に気軽に知っていただくべく、「TikTok Community Base」内外で、TikTokクリエイターの動画をタイムリーに紹介する予定です。
NFT(非代替性トークン)の試験導入を開始する。同社は米国を拠点とする少数のアーティストやコレクターを対象に、InstagramでNFTを共有できるようにすることをツイートで明らかにした。
非代替性の例
- ピカソが描いた絵の「原画」
- 「直筆サイン入り」の本
- 「世界に一枚しかない」トレーディングカード
Twitterでツイートを特定のフォロワーだけに共有できる新機能「Twitterサークル」を、一部のユーザーに向けて提供開始した。
Twitterのツイートは、通常であればウェブに公開されて誰もが閲覧できる。また、非公開アカウントに設定した場合は、フォロワー全員が閲覧可能となる。
SNS炎上防止マニュアル
まず炎上をざっくり説明いたしますと
SNSに投稿されたメッセージ内容、ならびに投稿者に対して批判や非難が巻き起こる現象です。
説明の通り「炎上」という言葉にはネガティブイメージがありますよね。
ですがマーケティングの観点から見ると、一概に悪いことばかりではなく、メリットがある「炎上」もあることはご存知でしょうか。
「炎上」で得られるメリットがデメリットを上回ることもあるのです。
【メリット】
①即効性のあるプロモーションによる知名度の向上
(※爆発的な儲けがマイナスイメージよりも上回ると想定しているからです。
②世間の注目を集めることができる
とにかく世間の注目を集めて、自分の活動を広く知らしめたい、という場合にも手っ取り早い方法です。
正攻法では短期間のうちに多くの人の目に止まらなくても、人々の感情を逆手にとることで短期間で注目を浴びることが可能になります。
例
タレント辻ちゃんこと辻希美さんは、過去に何度も炎上していることで有名です。
辻さんがブログを発信するとここぞとばかりにアンチが反応して炎上を巻き起こします。
とはいえ、少しのことで叩かれる姿が珍しくアンチ見たさ辻さんのブログを覗きにくる人が多いのが現状へ。
辻さんはテレビに出演した際、「冷静に思えば強いコメントとかもアンチの人と思えばアンチかもしれないけど、アドバイスと思えばアドバイスなので」とコメントしています。
バッシングされたからといってブログの更新を諦めなかった辻さんは、今では尊敬・憧れのママとしての地位も獲得しています。
アンチいたからこそ今の辻希美さんの地位が確立されました。
③低コスト・費用ゼロで行えるというメリットがあります。
SNSの炎上商法に用いられるコンテンツの多くは無料で利用できるため、コストをかけずにマーケティングが行えます。
※コンテンツで炎上商法を行うにはある程度の閲覧者が必要であるため、あらかじめフォロワーなどを増やす労力がかかります。
例 ご当地キャラクターの「せんとくん」奈良県の公式マスコットとして有名ですよね。「せんとくん」は奇抜な容姿から、当初多くの批判を浴びました。奈良県の文化遺産を馬鹿にしていると言われ、著名人も実名を出し批判したほどです。「せんとくん」を廃止するため、意識調査を行ったところ、77%以上もの人々から批判的な意見が寄せられました。それによって、長期的にメディアに取り扱われたため、最終的には奈良県やキャラクターの宣伝効果へと繋がり成功しました。後に「せんとくん」の効果で、合計約15億円以上の経済効果を上げました。
[point]
「せんとくん」の炎上マーケティングが成功した要因は、文化や県そのものを批判する意図はなかったことを真摯に説明し続けたこと、批判を受けすぐに改善を試みなかったためです。多くの批判を集めても、当初のコンセプトを貫き通した部分は、炎上マーケティングだけではなく、多くのマーケティング、企業が見習うべき部分だと言えます。
【炎上商法のデメリット】
①炎上したというイメージをなかなか払拭できない
例
元お笑い芸人の宮迫さんです。
ビジネスが軌道に乗った後でも、「あの炎上していた焼肉店」などと言うイメージは簡単に消えるものではありません。
仮にうまく火消しに成功したとしても、炎上した時のイメージがずっとついて回ることは覚悟しなくてはなりません。
②一度失った信頼を取り戻すのはとても時間がかかります。
例
パーソナル肌診断を行い肌の悩みに合わせたサプリを販売しているサプリメント企業は、薬事法違反の表記で炎上してしまいました。
『乾燥知らずのうるおい肌へ』と書かれた投稿です。サプリは医薬品ではないので、
「〇〇を解決する」という表記は薬事法違反に該当するためできません。
また、同社はSNSマーケティングにも力を入れており、インフルエンサーも同等の表現をしていました。アフィリエイトやステルスマーケティングなどインフルエンサーを買収したPR広告の場合、景品表示法が適応されるため、インフルエンサーの投稿文に違反する文章がないかもチェックが必要です。
③一時的な儲けはあっても長続きする可能性は低い
炎上でアクセス数が増え、爆発的な収入を得たとしても、長続きするとは考えにくいです。
さらに、大きな炎上であればあるほどイメージも悪化するため、お金儲けのために安易に炎上させようと考えるのは危険です。
【意図せぬ炎上の場合】
一番困るのは意図せぬ炎上です。投稿内容に対する配慮不足などで怒ることが多いです。一般の人が投稿を見た時に、どう受け取るかについて配慮がかけた内容を投稿してしまうと、炎上するリスクが高まります。中でも、面白い内容にしたい、注目を集める投稿にしたいという思いが強くなりすぎ、その観点だけにとらわれてしまう傾向には注意が必要です。
また、ジェンダー関連や環境問題、人種差別問題など、社会課題として注目されている事象に対する知識がないがゆえに、意図せずネガティブな印象を与えてしまう投稿も少なくありません
【炎上を防ぐ対策とは】
①投稿前に第三者が投稿に目を通す、チェック機能のルール設定は非常に重要です。
②また、炎上後に重要なのが、いわゆる“火消し”対応です。しかし、万が一「炎上」が起きてしまった場合にも、マニュアルが無ければ、担当者が慌てて火に油を注ぐようなコメントを返してしまうリスクもあります。
③センシティブな話題には触れない
炎上につながる例の項でも触れましたが、政治や宗教、ジェンダーなど、特定の人たちに不快感を与えかねない話題には触れないのが無難です。些細な表現をつつかれる場合もありますので、投稿やキャンペーン内のセンシティブな要素は極力排除しておきましょう。
また、特に災害時などの非常事態は人々の気が立っており、些細な投稿でも炎上しやすい傾向があります。
④現在のリスクのチェック
現在、SNSで何を言われているか、投稿を収集してどんなリスクがあるのか見てみることが必要です。ちょっとしたくすぶりが数を多くすることで火種になるかもしれません。
【炎上後の対策】
①まず原因を特定する
炎上した際にいきなり投稿を削除すると、「逃げた」と言われさらに炎上が盛り上がることがあります。
場当たり的な対応をせず、落ち着いて事実確認を行いましょう。「何が炎上の原因になったのか」「ユーザーはどのように批判しているのか」「炎上の規模はどのくらいか」といった部分を見極めます。
②方針を定めてから謝罪
状況を確認できたら、それを判断材料に今後の方針を定めます。途中でコロコロ発言内容などを変えると、不誠実な印象を与えますので、一貫した態度を貫くことが大切です。
少しでも自社の方に非がある場合は、謝罪をしておいたほうが賢明だと言えます。謝罪の文書には、再発防止のための対策なども含めると誠実さ・反省の色が感じられて効果的です。
③場合によっては何もせず沈静化を待つ
大体の炎上は2日以内に鎮火すると言われています。自社に非がない場合は何もせずに収まるまで待ちましょう。
例
視聴者同士が対立した場合などは、たとえ謝罪であっても公式アカウントが片方の立場で発言をしてしまうと、かえって火に油を注いでしまうことになります。対応が必要なもの、不必要なものの判断基準もマニュアルに加えておくと良いでしょう。
まとめ
炎上商法は人によって成功の定義が違うのもしれない
今回、炎上商法の成功例と失敗例をもとに見てきましたが、仕掛ける側の企業や個人によって成功の定義が違うのではないでしょうか。
即効性のあるプロモーション 知名度の向上 爆発的な儲け など目的はそれぞれでしょう。
しかし、視聴者の過半数が持つと予測される「負」の感情をいかに払拭していけるのかが、真の成功と言えるのではないでしょうか。
炎上商法を仕掛けてみたいと思うのであれば、「悪」イメージだけで終わってしまうことは避け、ぜひ「良」イメージで締めくくれるように緻密で綿密なプランを考えてみてはいかがでしょうか。