企業をアピールするウェブマーケティングの方法には、「オークションマーケティング」と「クオリティマーケティング」の2パターンあります。
それら2つを紐解きながら、大企業にも打ち勝つクオリティSEOの仕組みを解説します。
【目次】
1.ウェブマーケティングの種類
1-1.オークションマーケティングとは?
1-2.クオリティマーケティングとは?
2.中小企業がすべきクオリティマーケティング
2-1.GoogleはなぜSEOを重視しているの?
2-2.Googleのクオリティ計測
2-3.ユーザーの購買までの動き
2-4.比較を想定したサイト制作
3.比較サイトの作り方
3-1.専門性
3-2.権威性
3-3.信頼性
3-4.全体構造
4.Google検索結果は動画参入しないと勝てない
5.動画でも同じカテゴリーの話をするべき理由
6.1円もいらない最強SEOまとめ
1.ウェブマーケティングの種類
ウェブマーケティングには、大きく分けると2つの種類があります。
有料のオークションマーケティングと無料のクオリティマーケティングです。
1-1.オークションマーケティングとは?
これは資金力のある企業にとって、ユーザとの接点が多くなるマーケティング手法です。
たとえば、グーグルにお金を多く払うことでリスティング広告やバナー広告が利用できるなどのことを言います。
多くの集客ができる手法のことであり、従来の広告の在り方です。
1-2.クオリティマーケティングとは?
インスタ、MEO、SEOの様に、お金を払っても上位表示が約束されない広告のことです。
企業よりも個人の方の方がフォロワーが多かったり、 SEOも個人のブログの方が大手サイトよりも上位表示されることが多々あります。
2.中小企業がすべきクオリティマーケティング
オークションマーケティングでは、資本勝負となりますので、個人事業主や中小企業はクオリティマーケティングで必ず勝たなければいけません。
2-1.GoogleはなぜSEOを重視しているの?
そもそもなぜGoogleはSEOでの検索結果を勧めているのでしょうか。
Googleもオークション的にお金を払って特定のサイトを検索上位に配置することで儲かると思いませんか?
しかしながら、Googleはそれをしません。
たとえば、「新宿の美容院」がお金を多く払い「渋谷 美容院」の検索結果に表示させるようGoogleにお願いしたとします。
Googleがもしこれを引き受けた場合、「渋谷の美容院」を求めているユーザーの検索結果に「新宿の美容院」が出てくることで求めていない情報が出てきます。
すると求めている結果が出てこないためGoogleを利用するユーザーが減っていき、Googleにお金を払う人もいなくなります。
さらに、Googleのポリシーである「ユーザー第一の情報形成の徹底」も達成できなくなるため、結果的に良いことは何ひとつありません。
以上のようなことが起こらないように、GoogleはSEOを重視しています。
2-2.Googleのクオリティ計測
では、Googleはどのようにして検索結果に表示させる順番を決めているかご存知でしょうか。
意外と知ってそうで知らないSEO順位の計測についてもご紹介します。
Googleでは、クオリティの高いコンテンツを検索結果上位に表示させるよう日々さまざまなシステムで順位づけを行っています。
まず、Googleにはこのようなシステムがあります。
「1.クローラーで記したコンテンの内容を確認」
「2.インデックス登録」
「3.順位付け」
サイトを作成する際、HTMLやCSSと呼ばれるプログラミング言語で作成します。
そういったサイトのプログラミング言語を星の速度で読み込むシステム、これがクローラーです。
クローラーを利用して対象のウェブサイトにどのようなことが書かれているのかを調査した後、「インデックス」を利用して登録します。
そこで登録した内容を基にサイトの順位が決まっていきます。
2-3.ユーザーの購買までの動き
たとえば、あなたが美容院やカフェ、プライベートジムなどのホームページを持っているとします。
そのwebサイトのSEOをあげようとしてもこれは無意味です。
なぜなら、「人の購買行動」が関わってくるからです。
オンライン購買の場合、広告を見てオンラインで実際に購入するまでのプロセスというのは、まずinstagramで友人が行ってた美容院の投稿を見てお店を認知します。
次に美容院のInstagramや投稿から、この美容院の良さや、客層のイメージなどを見て興味が湧きます。
その後、Google検索等を用いてリサーチをします。
Instagramで見かけた美容院も必ず予約前に検索して情報を集めます。
その次に行うことが、比較です。
もっといい美容院がないか探したり、今までの場所とどう違うのかなど比較をします。
その後検討や購買へと繋がります。
これが一連の購買までのユーザーの動きになります。
もちろんInstagramではなくても、カタログやテレビCMだったりなど全てに当てはまります。
2-4.比較を想定したサイト制作
情報を集めGoogleで検索した際、ユーザーは比較コンテンツを求めています。
したがって、いくら自社ホームページのSEO対策を頑張っても、ユーザーが求めていない情報であるため意味がありません。
まずSEO対策をするのは自分のホームページではなく、自分のホームページを比較してる比較メディアをあげる必要があります。
このような比較媒体を「オウンドメディア」と言います。
比較メディアのためもちろんヤラセ情報などもあります。
たとえば、ゲーム会社の場合では、自社が開発したゲームをよく見せるために「ゲームの宣伝」をするのではなく、自社のゲームと他社のアプリを比較してるコンテンツをまず挟ませてあげます。
このような比較メディアサイトは、開発元のゲーム会社がやっている事例なども多いです。
このように、比較サイトなどでさまざまなゲームを紹介しつつも、最終的にこのゲームが良かったよとそのサイトに飛ばす、これがSEOのストラクチャーです。
つまり、対策をしないといけないのはオウンドメディアです。
自社のホームページは申し込みへつなげるフォームと意識しましょう。
比較メディア自体はブロガーなどに比較をしてもらうなどでも構いません。
SEO対策を大きな概要として覚えおきましょう。
3.比較サイトの作り方
では、次にSEOはどうやるの?という疑問が生まれます。
ここでご紹介するSEOは3つだけです。
1.SEO対策をしたいメディアに専門性があるか
2.SEO対策をしたいメディアに権威性があるか
3.SEO対策をしたいメディアに信頼性があるか
これだけです。
唯一条件としてYMYL分野以外の話です。
たとえば、YourMoneyYourLife(YMYL)と言われているように、お金や命に関わるような情報を検索した際、ブロガーのブログでの発信情報がトップに出てたら怖いですよね。
Googleに不信感を持ってしまいます。
したがって、Googleも生命に関わるような情報というのは、政府の発表の通りに政府のウェブサイトを常に上に出しています。
このようなYourMoneyYourLife(YMYL)で何かをやりたい場合は、残念ですが諦めたほうが良いでしょう。
医療機関の情報、法務省の情報が自動的にSEO上位に表示されます。
しかし、サッカーボールの比較ページなどのうに専門性の高いページについては、これよりご紹介するSEO対策通りにやってください。
3-1.専門性
どのようにGoogleは「このサイトは専門性がある」というのを把握してるかと言うと、内部リンクが多いかどうかです。
たとえば、ライフスタイル(衣食住)メディアを運営している場合、衣食住に関して内部リンクは生まれにくいです。
ブログをやっているとして、記事ABCDのAがBを紹介し、BをCが紹介し、CがAを紹介し内部の記事を紹介し合ってるとリンクというのは生まれにくいからです。
しかし、専門性に特化したファッションメディアを運営している場合、冬服やコーデや色合いなどに特化したサイトだと、「冬服コーデの色合いについてはこちら!」のように記事の中に内部リンクを埋め込みやすいです。
このように内部でのリンクを増やせる=専門性があるということになります。
無理やり住居に対して食事はこちらという専門性がないリンクを貼ってしまうと、関連性がまったくなく、内部リンクも起こりません。
無理やり付けたとしても読者は読みにくいため、離脱するだけでなくgoogleにも評価されません。
そのため専門的にある分野に特化したウェブサイトは、必然的に内部リンクが多いということです。
3-2.権威性
次に権威性の部分です。
権威性とは、「この人の言うことなら信じられる」というような誰もが認めるウェブサイトのことです。
たとえば、バジンガがVSEOについての情報を発信していることを例に挙げると、VSEOで唯一実績、研究をして結果を出しているため権威性があると言えます。
そのため発信した情報を信じてくれる方が多いのです。
それとは相対的に、大学生などのブロガーがVSEOについて書いてる記事などを見てユーザーは信じるでしょうか。
どちらに権威性があるかと言うと、バジンガのVSEO記事のほうが権威性があります。
このように誰もが認めるウェブサイトは権威性が高いと言えます。
また、これは普段の日常生活が重要となります。
たとえば、普段のSNS運用や外部のメディア活用などが挙げられます。
バジンガのプレスリリースが出た場合、バジンガのプレスリリース内容について、ブロガーやライターが記事を書いてくれます。
そして、最終的にホームページやブログを被リンクしてくれます。
このように周りのウェブサイトやブロガーにより被リンクが増えていき、そのサイトや情報の権威性がアップします。
サイトの評価があがる仕組み、これが権威性です。
3-3.信頼性
次に信頼性です。
信頼性というのは、特商法の徹底さ、更新頻度などを指します。
すべてのブログにおいて、インデックス登録された日付は計測されています。
したがって、更新されてないブログもすべてGoogleは追っているため、更新の頻度、ブックマーク流入や直接検索流入なども計測されています。
そのサイトを信頼しているからこそ、ブックマークや直接検索で流入してくれるのです。
このようにGoogleは信頼性も計測していることを覚えておきましょう。
3-4.全体構造
全体構造とは何かというと、サイトに申し込みページがあるとしたら、ひとつのサイトから申し込みページに飛ばそうとしてもそれは難しいですよね?
サプリなどの通販サイトでサプリを買わせたいと思っても、サプリの申し込みページに直接誘導するのは容易ではありません。
まずはサテライトサイトを見せる必要があります。
このサテライトサイトとは何かというと、ランディングページのことです。
ランディングページとは、その商品についてしっかりと金額、効果、契約内容などを掲載しているページのことを言います。
このランディングページでは、価格を気にする人用のランディングページ、安全性を気にする人用のランディングページなど、さまざまなニーズに合わせた展開が可能です。
大きく分けるとニーズがどこにあるのか、サプリと言っても価格なのか、または安全性なのかなど、ふたつに分けてみると良いです。
そして、低価格を重視してる人に対しては、価格のランディングページを見せる前に、まずはカテゴリーページを見せましょう。
たとえば、自社価格なのか、または価格の比較ページなのかも決めておきます。
また、安全性であれば、サプリの安全性のカテゴリーなのか、他の会社のサプリの安全性を比較したページなのかも大切です。
危険性を謳うページのカテゴリーの必要性など、どのカテゴリーを用意すべきかを決めておきましょう。
そして、そのカテゴリーに対して適した記事を書いていくというのがSEOを全体的に見た全体の構造となります。
たとえばプライベートジムの場合、プライベートジムに行く人は何を気にしているのか。
駅近などのアクセスを気にしてる人、価格を気にしている人、女性専門を気にしている人、痩せられるかを気にしている人など、ニーズはさまざまです。
これらのニーズに対してランディングページを作っていく必要があるため、ランディングページは1個以上なくてはいけません。
カテゴリができると次に記事を作っていきましょう。
記事を書く際は、まずは記事の制作順序を考えます。
最初にロングテールキーワードを把握する必要があり、このロングテールとは何かと言うと、ロングのテール、テールは尻尾という意味ですので、しっぽみたいに長いところをキーワードとして狙ってください。
なぜしっぽかと言うと、このビックキーワードは検索数は多いですが、予約や申し込み、購買などのコンバージョン数が少ないからです。
スモールキーワードのロングテールになっている部分については、検索ボリュームが低いところを狙って記事をいっぱい作った方が効果的です。
検索数は少ないですが、コンバージョン数が高いです。
ビッグキーワードというのは、いろんな人に見られます。
ロングテールキーワードというのは、検索する人は少ないですけども購買に繋がりやすい傾向にあります。
なぜかと言うと、例えばビッグキーワードで「塾」と調べている人がいるとします。
しかし、塾についてどういう種類があるのかなどは大きな枠なので、申し込みに繋がりにくいです。
その塾について真剣に考えており、今すぐにでも申し込みたい人は、どんどん検索するキーワードというのが、詳細になったり東京などのエリアを入れたりします。
たとえば、「学習塾 世田谷」と調べる人は、世田谷で学習塾を探してる人ですよね。
このようにロングテールを狙えば狙うほど、だんだんコンバージョン数が上がる仕組みになっています。
4.Google検索結果は動画参入しないと勝てない
記事を作るときに必ずやるべきこととして、「YouTube」が含まれます。
なぜかと言うと、たとえばVSEOのブログを書いていたとします。
そのブログの内部に同じ説明をした動画を挿入すると効果が絶大となります。
2019年のアップデートで一番上位表示されたメディアやブログ記事の共通点として、「動画を入れてるメディア」ということが分かっています。
それには2つ理由があります。
まず 5Gによって動画が重視されてきたからです。
2時間の動画が3秒でダウンロードして見れる5Gの世界が徐々に実装されてきています。
その中で動画を入れるというのは、コンテンツが充実してるという面でとても評価されやすいです。
そして次が滞在時間です。
みなさんが興味のある記事やブログを見ると、そのブログでの滞在時間は長くなりますよね。
逆に全く興味のないブログに間違ってクリックして入ってしまうと、滞在時間はわずか1秒ぐらいではないでしょうか。
しかし、全部読みたいというブログには、ずっと滞在し最後まで読みますよね
この滞在時間を伸ばすために、動画入れることによって、滞在時間を数十分と稼げるようになるのです。
滞在時間が長いと質のいいコンテンツとして評価されるため、検索順位にも大きく影響します。
5.動画でも同じカテゴリーの話をするべき理由
実は、記事を作成する上でもっとも重視しなければいけないことは「一緒にYouTube動画を作成する」ことです。
また、それを記事と一緒にサイトに挿入するだけでなく、記事のカテゴリーと動画のカテゴリーは必ず合わせる必要もあります。
2019年時点で、もっとも上位表示されたサイトの傾向をリサーチすると、必ず動画を入れてあるサイトだということが分かっています。
つまり、Googleは5Gの国内展開が進んでいる近年において、コンテンツの充実度の指標として、YouTube動画の有効性を重要視していることを裏付けているのです。
なぜ記事の内容とYouTube動画の内容が一致している必要があるのでしょうか。
実はGoogleというのは、YouTubeで言ってる言葉を全てブログのように書き起こしています。
そのため、ブログを書き、YouTubeを撮り、そのYouTubeで言っている内容とブログに書いてる内容がマッチしていたら、コンテンツが充実しているとGoogleがさらに評価をしてくれるのです。
このようにコンテンツの量と質さえ重視していけば、自ずとSEOの効果は高まっていきます。
また、YouTube動画を作成してサイトに掲載するメリットは他にもあります。
それは「滞在時間」です。
みたさんも興味のないサイトを間違えて閲覧してしまった場合、すぐにサイトを閉じて他のサイトに移動しますよね?
逆に興味のあるサイトには何時間も滞在した経験があるかと思います。
それと同じで、興味のあるサイトにYouTube動画を挿入することで、YouTube動画が30分の尺であれば、それだけで滞在時間を30分は確保できるのです。
ここがSEOの肝となるのですが、覚えておくべき大切なことは
- 記事内容と同じYouTube動画を作成してサイトに挿入する。
- コンテンツが充実すれば、サイトの滞在時間が増えることでGoogleから評価される。
この2つです。
1円もいらない最強SEOの真髄は、確かなリサーチと少しの工夫で成り立つのです。
6.1円もいらない最強SEOまとめ
今回は費用をかけずに戦略的にSEOを上げていく戦術をご紹介しました。
費用をかけたからといってすぐに成果が出る訳ではないのがSEOの世界です。
何が読者にとってニーズがあるのか、どうすればサイトの滞在時間が増えるのか、これらを徹底的にリサーチして今回の戦術を実践することこそが、もっとも効果的なSEO戦略となります。
本気でSEO上位を狙っているという方は、まずはゆっくり考えるよりもすぐにでも行動してみるのがオススメです。