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インフルエンサーマーケティングとは?意味やメリットをご紹介!
販売戦略
2020.02.03
インフルエンサーマーケティングとは?意味やメリットをご紹介!

インフルエンサーマーケティングを取り入れたPRは、もはや当たり前になってきました。
とはいえ、日本企業のインフルエンサーマーケティング利用率はアメリカなどと比較すると、まだそれほど高くありません。

事業者の方も、「効果があるのだろうけど、特徴や始め方が分からない・・・」と感じていることも珍しくないようです。
そこで今回は、
・インフルエンサーマーケティングとは?
・インフルエンサーマーケティングをするメリット
・インフルエンサーマーケティングがさかんなメディア
についてそれぞれを詳しく解説していきたいと思います。

インフルエンサーマーケティングってどんな意味?

インフルエンサーマーケティングとは、「SNSなどで影響力のある人に自社製品のPRを依頼する」ことです。

インフルエンサーとはSNSなどの特定の場でコミュニティを築いていたり、そのコミュニティ内で影響力が強い人のことを指します。
最近は芸能人だけでなく、一般人でもインフルエンサーとして呼ばれることも増えてきました。

インフルエンサーはかならずしもルックスが秀でていたり、人がうらやむようなオシャレな生活を送っている人だけではありません。
明確な定義がされているわけでもありませんが、100万人以上のフォロワーを持つ人を「トップインフルエンサー」、10万人以上だと「パワーインフルエンサー」と呼ぶことが多いです。

ただ、フォロワーやチャンネル登録数が多ければいいというわけでもなく、一口にインフルエンサーといっても実に様々な人が存在しています。
フォロワーが数千人~数万人規模のマイクロインフルエンサーと呼ばれる人たちの中にも、ユーザーが消費行動する確率が多い人もたくさんいます

従来の広告との違い

これまで、商品のサービスやPRは大きな予算と時間をかけて、テレビなどの公共性の高いメディアで実施していました。

この手法を「マスマーケティング」と呼び、消費者層を特定せずに行う活動です。
これは大量生産・販売をする場合において特に有効とされていますが、現在はニーズや価値観が細分化したこともあり、従来のやり方だけではプロモーションが不十分なケースが増えてきました。

そこで急速に発展していったのが、本記事のテーマでもある「インフルエンサーマーケティング」です。
ダイレクトマーケティングやエリアマーケティングと称されることもありますが、詳細な定義は異なります。

インフルエンサーマーケティングは、ウェブ上で行われます。
主にインフルエンサーのフォロワーやファンをターゲットにしており、従来のマーケティングが「伝えること」に重点を置いているのに反して「反応や結果」を大事にしているとされています。

いつから始まったの?

インフルエンサーマーケティングに近い考え方は昔からあったのですが、本格的にはじまったのはインターネットが普及して以降です。

1990年代から2000年代にかけて、世界的にブログが流行しましたよね。
最初は人気のあるブロガーにPRを依頼して、少ない写真と文章でプロモーションする方法がとられていました。

日本でも有名人や読者モデルなどがこぞってブログを始めて、ファンがこまめに更新をチェックするというスタイルが出来上がっていましたよね。
その後2010年に入ると、スマホの普及によってSNSの利用率が爆発的に増えたこともありインフルエンサーマーケティングの規模は大きいものになっていったのです。
参考:https://find-model.jp/insta-lab/influencer-marketing-manual/#Facebook

なぜここまで広まったの?

現在ではインフルエンサーマーケティングは、プロモーション活動においてマストなものとなっていますし、私たちの日常でも目にする機会も多いでしょう。

なぜここまでインフルエンサーマーケティングが広まったのかというと、企業側・消費者側の双方にメリットがあるからだといえます。
インフルエンサーマーケティングのメリットについては、のちほど詳しくご紹介いたしますね。

市場規模も急成長中

世界的に、インフルエンサーマーケティングの市場規模は年々増加を続けています。
日本でも製品を購入する際には、インフルエンサーの投稿を参考にしている人も多くいますよね。

国内のマーケティング市場は2018年次に219億円でしたが、10年後の2028年には930億円以上まで成長すると見られています。
美容系インフルエンサーが特に消費に繋がりやすいと言われており、欧米では男性インフルエンサーとコスメブランドがコラボすることが増えています。

このようにインフルエンサーマーケティングでは、単にプロモーション活動をするだけではなく、新しい価値観の提示も期待されているようです。
参考:https://www.exchangewire.jp/2019/04/02/influencermarketing/

インフルエンサーマーケティングを行うメリット

企業がインフルエンサーマーケティングを実施するメリットには、どんなものがあるでしょうか?
数多くある中から、3つをピックアップしてご紹介していきます。

インフルエンサーのファンへの訴求効果が高い

三菱UFJリサーチが2018年に発表した動向整理によると、広い年代の人が何かを購入する際にレビューや口コミを参考にする傾向にあります。

全体の3割の人が、特定のインフルエンサーのSNSを定期的にチェックしており、以下の理由を選択する人が多数いました。
・自分で得られない情報を発信している
・製品についての情報を知ることができる
・自分の好みと似ている
・インフルエンサーに憧れている
これは昔と比べて、より情報収集しやすくなったことが大きく影響しているのでしょう。
20代~30代の若年層が特にインフルエンサーの影響が高いようですが、40代~50代の人もレビューをチェックする習慣があることが分かっています
参考:https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/policy_coordination/internet_committee/pdf/internet_committee_180927_0002.pdf

フォロワー以外にも拡散されやすい

SNSやYouTubeでプロモーションをすることの利点に、「拡散力が高くスピードが速い」というものがあります。

拡散とは、インフルエンサーの投稿を自分の知人やフォロワーに知らせることです。
SNSを利用していれば、ボタンをタップするだけで拡散できるので、インフルエンサーをフォローしている人以外にも広めることができます。

SNSを見ている時に、知人がリツイートをした投稿に興味を持ったことはありませんか?
それが製品やサービスを紹介している内容だと、自分も購入したいと感じることもありますよね。

インフルエンサーマーケティングは製品だけに関わらず、体験型のサービスでも盛んに行われています。

例えば、映画や金融取引、婚活サービスなどがあります。
趣味ごとにアカウントを分けている人も多いので、特定の分野に興味を持つ層の分析がしやすく、ダイレクトにアピールできることから、消費に繋がりやすい一面があります。
また、その製品にまったく興味がない人でも、レビューを読んでいるうちに興味が出て購入に繋がったという例も多くあります。

より詳細なデータが集計できる

ウェブ上でインフルエンサーマーケティングを行うと、ユーザーの効果分析がしやすくなります。
SNSやYouTubeなどでは、オリジナルの解析システムを設けていることが多く、インフルエンサーがPR投稿をした後に、どのような行動をとったのかが詳細に分かるようになっています。

それ以外にも、専門のマーケティング会社に依頼すると、分析データと改善点などをレポートにまとめてくれるので、インフルエンサーマーケティングのノウハウを知ることができますよ。
生産管理などを改善していくための管理方法として、PDCAサイクルというものがあります。
これは、
・Plan→計画
・Do→実行
・Check→評価・確認
・Action→改善
の頭文字からとられており、日本の企業の多くに取り入れられています。
この手法を円滑にすすめるためには適切な情報収集が不可欠だったのですが、インフルエンサーマーケティングでは1つ1つの動作を迅速に行えるため、よりよいビジネスモデルの構築に役立っています。

インフルエンサーマーケティングが盛んなメディア

インフルエンサーマーケティングは現在、動画サイトやSNSで行われることが多いですが、特に盛んに行われているメディアにはどんなところがあるでしょうか?

YouTube

YouTubeは、動画で情報を伝えられるためユーザーの理解を深めることが期待されています。
投稿する動画の時間は特に決まりがないので、数十分の動画で詳細にサービスの説明をしたり、使い方の解説をする内容も多いです。

芸能人並みの人気を誇るYouTuberも多いので、訴求力もかなり強いプラットフォームだと言えるでしょう。
子供向けのホビーグッズから、家電、キッチン用品、金融取引の方法まで実に広い分野でインフルエンサーマーケティングが行われています。

インスタグラム

写真や短い動画をアップするインスタグラムでは、世界観が重視されやすい傾向にあります。
インスタ映え」という言葉が一時流行ったように、写真など制限された情報で製品の魅力を伝える工夫が必要です。

それはパッと目を引くような華やかさであったり、センスのいいオシャレな写真であることが多いです。
ファッションやハイブランドコスメなどは特に、インスタグラムでのマーケティングに力を入れている印象が強いです。

Twitter

Twitterは入力できる文字数が少ないのですが、その分力強い言い回しが迫力を持つケースが多いです。
本文では感情に訴えるようなフレーズ(やばい、びっくり、感動など)を多用し、詳細な情報をまとめた画像を添付する投稿のスタイルをよく見かけます。

他のSNSと異なる点として、匿名性が強いので顔を出さないでイラストや漫画で訴求するインフルエンサーの割合も高いですね。

まとめ:インフルエンサーマーケティングとは?意味やメリットをご紹介!

いかがでしたか?今回は、インフルエンサーマーケティングの基本情報をメインに、以下のポイントをご紹介しました。
・インフルエンサーマーケティングとはSNS時代に合ったPR方法
・従来の広告よりも分かりやすく、消費に繋がりやすいことから市場が拡大している
・YouTubeやインスタグラム、Twitterなどで盛んに行われているが、それぞれ特性がある
ということが分かりました。
10年スパンで成長が予想されるマーケットなので、これから始めてもビジネス的な効果は狙える可能性があるでしょう。

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